短期滞在ビザから配偶者ビザに変更をしたい
1 短期滞在ビザと配偶者ビザの違い
短期滞在ビザは、外国人が、観光やビジネス、知人訪問などの目的で日本に短期間(通常は90日以内)滞在するためのビザです。
短期滞在ビザでは、日本で働くことや長期滞在することはできません。
一方、配偶者ビザは、日本人(または永住者)と結婚している外国人が、日本で長期間滞在し、就労も可能になる在留資格です。
滞在期間が長く、自由に仕事をすることができるため、日本人等と結婚した場合には配偶者ビザへの切り替えがなされることが一般的です。
2 短期滞在ビザからの変更
日本の入国管理に関する基本的なルールでは、短期滞在ビザから他のビザへの変更は認められていません。
そのため、短期滞在ビザで日本に入国している場合には、いったん、外国に戻り、適切な手続きを経て別のビザを取得することが通常の手続きとなります。
3 短期滞在ビザから配偶者ビザへの変更が認められる場合
配偶者ビザへの変更であっても、基本的は上記の手続きを経るべきでしょう。
もっとも、短期滞在で来日中に結婚した、妊娠が発覚したなどの特別の事情がある場合には、短期滞在ビザから配偶者ビザへの変更が認められる場合があります。
4 配偶者ビザへの変更手続きの進め方
配偶者ビザへの変更手続きを行うためには、日本及び外国における結婚を証明する書類、日本で安定した生活を送ることができることを示すための納税証明書や給与明細などの書類等を集める必要があります。
短期滞在ビザの有効期間は通常90日以内であり、その間に手続きを進めなければなりません。
この限られた期間内に、配偶者ビザへの変更を目指すのは非常に難しいことが多く、提出書類の準備や手続きが間に合わないケースも少なくありません。
申請を急ぐ必要がある場合は、早期の対応が必須です。
短期滞在ビザから配偶者ビザへの変更をお考えの際には、ビザに詳しい取次資格者に相談するなどして、配偶者ビザへの変更が可能か確認して、可能であればスムーズに手続きを進めることをおすすめします。