収入が少ないため申請が通るか不安
1 配偶者ビザと収入
配偶者ビザ取得の要件として、配偶者としての身分活動の安定性及び継続性が求められます。
そして、その安定性、継続性を基礎づける一つの要素として、婚姻生活を営むための経済的基盤があるかどうかという点が重視されます。
経済的基盤があることは、配偶者ビザを取得するための絶対的な要件ではないですが、配偶者ビザの発給審査において非常に重視される要素ですので、しっかりと押さえておくことが大切です。
2 配偶者ビザを取得するための収入の目安
収入がどの程度あれば配偶者ビザを取得することができるかという点については、入国管理局から基準等が出ているわけではなく、明確ではありません。
一般的には、日本人配偶者の月収が20万円程度、年収ベースにすると240万円程度の収入があると、日本で安定した婚姻生活を継続するだけの経済的基盤があると判断されやすくなるでしょう。
3 収入が少ない場合の対策
年収が240万円に満たない場合であっても、夫婦生活に実際にかかる費用などを丁寧に説明することで、安定した生活を送ることができると審査官を納得させられることはありますし、また、日本人配偶者の年収が240万円に満たないが夫婦共同での収入で生活をまかなえることを立証するという方法もあります。
さらに、同居する親などがいれば、彼らの収入を合算して立証することもできますので、個人での収入が少ないというだけで諦める必要はありません。
4 個人の収入が少なくても諦める必要はありません
収入が少ないがために配偶者ビザを取得できるか不安、自分の収入で家族を養っていけると認めてもらえるか心配という方は多くいらっしゃいます。
単純な個人の収入という点ではなく、家族として安定して暮らしていけるかどうかという点が本質的に審査されることになりますので、色々な事情を踏まえて説得的に主張していくことが大切です。